ハウス・アイデンティティの確立

新しい寄宿舎を開設することは、単に学生に住む場所を提供するだけではありません。それは、すべての生徒が安心して過ごせる、温かく包容力のあるコミュニティを築くことでもあります。強いハウス・アイデンティティを確立することで、生徒たちは帰属意識を持ち、ポジティブな交流を促進し、ハウスの文化を形作ることができます。Wilson Houseは学年度の途中で開設されたため、私たちは短期間で価値観や伝統、ハウスルールを確立し、自分たちらしいアイデンティティを形成するという課題に直面しました。
まず、生徒たちには他の寄宿舎のモットーや理念を調べ、インスピレーションを得るよう促しました。Wilson Houseのロゴには「Expecta Cuncta Superna(すべてのことを天に期待せよ)」というフレーズが刻まれています。この言葉には深い意味がありますが、生徒たちは自分たちの価値観とアイデンティティをより明確に表現できる独自のモットーを作りたいと考えました。
そこで、私たちは「名誉」「家族」「思いやり」といったキーワードを挙げ、それらを基にGoogleフォームを使ったアンケートを実施し、Wilson Houseのアイデンティティを最もよく表す3つの言葉を選びました。これらの言葉は、今後何年にもわたってWilson Houseの指針となるものです。
その結果、Wilson Houseは誇りをもって「敬意(Respect)、誠実(Integrity)、そして忍耐(Resilience)」をモットーとして選びました。これから先、生徒たちがこの価値観を体現し、他者に敬意を持って接し、すべての行動に誠実さを持ち、困難に直面しても忍耐強く乗り越えていくことを確信しています。特に、今後控えている模擬試験や本試験の際には、このモットーが彼らを支え、成功へと導く指針となることでしょう。
今後数週間のうちに、ハウス長やリーダーシップの役割を決めるなど、さらに私たち独自のアイデンティティを確立していきます。Wilson Houseの誕生は、団結と思索、そしてアイデンティティの確立の旅でした。短い期間の中で、生徒たちは自分たちの価値観を反映した哲学を築き上げ、それがこのハウスの未来を形作っていくことでしょう。「敬意・誠実・忍耐」という指針のもと、支え合い、高め合うコミュニティを築いていくことを楽しみにしています。
Mrs Hannah Redwood-Loud
Housemistress of Wilson