エプソムのYear 11、IGCSEで学ぶ科学の授業を覗き見

化学は単なる方程式や反応を学ぶだけでなく、実際に手を動かしながら探究し、発見することが大切です。最近、Year 11 の IGCSE 化学の授業で、生徒たちはスライム作りを通じてポリマーの世界を学びました。この実験は、架橋ポリマーの化学を理解するための楽しく教育的な方法でした。
スライムの科学
スライムは、液体と固体の両方の性質を持つ 「非ニュートン流体」 の代表例です。この実験では、ポリビニルアルコール(PVA)とホウ砂(四ホウ酸ナトリウム)を混ぜることで、ポリマー鎖の間に架橋が形成される仕組みを学びました。この相互作用によって、もともと液体だったポリマー溶液が より粘性の高い、伸縮性のある物質 に変化します。生徒たちはこの実験を通じて、分子間の相互作用や、化学結合が物質の性質にどのような影響を与えるのかを深く理解することができました。
研究と分析スキルの向上
この実験は、生徒たちが 研究力や分析力を磨く絶好の機会 となりました。PVA やホウ砂の濃度を変えることで、スライムの 質感、弾力、粘度 にどのような影響があるのかを調べました。この過程では、仮説の設定、実験による検証、観察 という科学的思考を養うことができます。また、生徒たちは結果を体系的に記録し、正確なデータ収集と分析の重要性を学びました。
化学への興味と情熱を育む
この実験は、科学的な知識を学ぶだけでなく、材料科学やポリマー化学への興味を引き出す楽しい体験 となりました。実際に手を動かして学ぶことで、理論と実生活のつながり を実感し、より深い理解につながります。生徒たちは、このような化学の原理が、医療や工学などの分野でも応用されている ことを知り、新たな興味を抱くきっかけとなりました。
このような実験を通じて、Year 11 の生徒たちは 実践的なスキルを磨くだけでなく、化学が日常生活にどのように関わっているのかを学ぶことができます。 探究型学習と実験を重ねることで、次世代の科学者やイノベーターが育っていきます。その第一歩が、スライム作り なのかもしれません!
Mr Mahesh Warrier
Head of Chemistry